「サステナブル・フード」について“おいしく・楽しく”知っていただくための新プログラム「SUSTABLE」の第2弾が2021年10月4日に開催されました。今回は「MEL認証」をメインテーマに、海と水産物の持続的利用やこれからの水産業のありかた、そして私たち消費者にできることについて学びました。
まずはマリン・エコラベル・ジャパン協議会 会長の垣添直也氏から、「日本初、世界が認める水産エコラベル」として、日本の水産業を輝かせ社会に貢献することを目指す「MEL 認証」についてご紹介いただきました。
地球上から飢餓をなくすという SDGs 達成のためには、水産資源の持続可能な供給を守ることが重要であること、また「エコラベル」の意義や機能、そして水産エコラベルが世界に認知されるまでの道のり等についてご説明いただきました。
加えて、オリンピック選手村のカジュアルダイニングのメニューにMEL認証を受けた北海道秋鮭が使用されたことや、スーパーでの展開例などの実例についてもお話があり、海の持続的な利用と聞くと壮大なテーマに感じられますが、私たちの日々の生活からも海を守ることができると学びました。
続いて、東町漁業協同組合 代表理事組合長・長元信男氏から、同組合が日本で初めて「MEL 認証」を取得し、日本一のブリの養殖事業者として世界にアプローチしていることや、同組合が生産する養殖ブリ、「鰤王」の安全性や特徴、そして美味しさの秘密についてお話いただきました。
また、会場キッチンでは、全国各地の生産者のもとを旅しながら、顔が見える食卓づくりを目指している料理人・三上奈緒氏が、東町漁協の「鰤王」をメインに「山梨県北杜市Crazy farmの野菜をつかったブリのトマト煮」と「愛媛県宇和島市奥谷農園の柑橘をつかったブリのタルタル」という温冷の二皿に仕上げ、「鹿児島県霧島市中村酒造場の仕込み水」を添えて会場参加者に提供しました。三上氏からは、いずれの料理も同氏が信頼を寄せる生産者から取り寄せた食材を使用していることを説明の上、「誰しも、大切な人から頂いた食材を無駄にすることはできないはず。」と話し、顔の見える食卓づくりの重要性について訴えました。
その後のトークセッションでは、認証の仕掛け人・漁業者・料理家それぞれの立場から、海と水産物の持続的利用やこれからの水産業について意見を交換。 彼ら食従事者だけではなく、私たち消費者一人ひとりが明日から行動を変えることで、未来の食・環境を守ることができると学びました。
アクション実施概要
開催日時 | 2021年10月4日(月)18:30〜20:00(開場18:00) |
開催場所 | MY Shokudo Hall & Kitchen(東京都千代田区大手町2-6-4 TOKYO TORCH 常盤橋タワー3F) |
出演者 | ◆一般社団法人 マリン・エコラベル・ジャパン協議会 会長 垣添直也氏 ◆東町漁業協同組合 代表理事組合長 長元信男氏 ◆料理人 三上奈緒氏 |
定員 | 会場参加:30名/オンライン参加:500名 |
参加費 | 会場参加:1,000円/オンライン参加:無料 |
主催 | 大丸有SDGs ACT5実行委員会/三菱地所株式会社 EAT&LEAD |
後援 | 国連広報センター |