「サステナブルフード」について“おいしく・楽しく”知っていただくためのプログラム「SUSTABLE(サステーブル) 2022」を7月21日からスタートします。「サステナブルフード」とは、私たちの日々の食卓、食生活をこれからも持続可能にするために配慮してつくられている食べ物のこと。そんなサステナブルフードをもっと身近に感じ、未来を変える次のアクションを考えていくために、全6回のプログラムを開催します。
「SUSTABLE ~未来を変えるひとくち~」 について
大丸有SDGs ACT5が昨年スタートした食のプログラムです。
未来の食卓(テーブル)に持続可能性に配慮した(サステナブル)食材がならぶ姿を目指し、「SUSTAINABLE」+「TABLE」の造語から「サステーブル」と名付けました。
食の「作り手」である生産者、「使い手」である料理家、そして「食べ手」である消費者が集い、大丸有から未来の食卓に変化を起こすきっかけ(ひとくち)を提供します。
「SUSTABLE 2022 ~未来を変えるひとくち~」 開催概要(予定)
概要 | 7月から10月にかけて全6回のプログラムを開催。各ごとに異なるテーマを設定し、テーマにふさわしい登壇者の講話やトークセッションをお聞きいただくほか、著名シェフによるテーマ食材を使ったお料理(試食)をお楽しみいただけます。 ※アレルギー食材を使用する場合がございます。 |
場所 | MY Shokudo Hall&Kitchen (東京都千代田区大手町2-6-4 TOKYO TORCH 常盤橋タワー3F) |
時間 | 18:30~20:00(開場18:00) |
参加費 | 会場参加(試食付):各回1,000円(税込) オンライン参加(試食なし):各回無料 ※アレルギー食材を使用する場合があります。 |
定員 | 会場参加:各回30名 オンライン参加:各回500名 |
ACT5メンバーポイント獲得条件 | 200ポイント SUSTABLEにご参加いただくと「ACT5メンバーポイント」を各回200ポイント獲得できます。 (ACT5メンバーポイントについてはこちら) |
お申込み | 予約制/イベントプラットフォーム「Peatix」よりお申し込みください。 お申し込みはこちらから |
共催 | 大丸有SDGs ACT5実行委員会 三菱地所株式会社 EAT & LEAD |
運営 | 株式会社NINO |
新型コロナウイルス感染症対応策について
- 客席は会場定員の50%以下に設定し、参加者が密集状態にならないよう配慮いたします。
- 入場時の体温検査・手指消毒にご協力頂くほか、原則としてお食事時を除きマスク着用をお願いいたします。
- 当日体調のすぐれない方や、14日以内の海外渡航歴がある方、もしくはそのような方と接触された方のご参加はご遠慮いただきます。
- 感染状況によっては、縮小開催、延期または中止となる場合がございます。
第1回(終了しました)
<古来種野菜の世界>
全国各地で受け継がれてきた古来種野菜を題材に、“自然との共生”について考えます。
第1回のテーマは「古来種野菜」です。
「古来種野菜」とは、その種を代々受け継ぎ、古来から守られてきた野菜のこと。
全国各地でその風土に適応してきた古来種野菜は、豊かな多様性を持っています。
この、日本が世界に誇る多様性が今、失われつつあることをご存じでしょうか。
SUSTABLE(サステーブル)2022、第1回には、古来種野菜を専門に販売する八百屋「warmerwarmer(ウォーマーウォーマー)」の高橋一也氏、そして、「食育」の第一人者であり、「丸の内シェフズクラブ」会長も務める服部幸應氏をお招きします。
古来種野菜が衰退しつつある背景には、私たちの、自然への感性が関係するのかも知れません。
どうすれば、古来から受け継がれてきた多様な命を守ることができるのか、”自然との共生”をテーマにお二人の対談を展開します。
会場参加の皆様には、服部幸應氏が監修する、古来種野菜を用いたお食事をご試食頂き、その美しさや多様な味わいを体験して頂きます。
今一度、”自然”に立ち返り、私たちの食卓がどうあるべきか、未来へのアクションを考えましょう。
開催日時
7/21(木) 18:30 〜20:00(開場 18:00)
出演者 ※順不同
◆warmerwarmer(ウォーマーウォーマー) 代表 高橋一也
2011年に古来種野菜を専門に販売する八百屋warmerwarmerを設立。全国各地の古来種野菜を東京に集め販売するほか、有機農業者の支援や次世代のオーガニック市場開拓を行っている。
◆学校法人 服部学園 服部栄養専門学校 理事長・校長 服部幸應
医学博士/和食親善大使/(公社)全国調理師養成施設協会会長/農林水産省「食育推進会議」委員・「食育推進評価専門委員会」座長。三菱地所が主催する「丸の内シェフズクラブ」の会長としての活動のほか、各メディアへの出演・企画・監修も手がける。
第2回(終了しました)
<海を再生する海上養殖>
海の生態系を改善する環境再生型養殖を題材に、未来への責任ある食料生産方法について考えます。
私たちが生きていくために必要な、”食料を生産する”という活動。
その生産方法が地球の自然環境に与える影響は小さくありません。
SUSTABLE 第2回のテーマは、「海を再生する海上養殖」です。
「地球を枯渇させるのではなく、修復する。」そんな、未来への責任ある生産方法で調達した食材のみを取り扱うパタゴニア・プロビジョンズから近藤勝宏氏をお招きし、同社の「海」の取り組みにフォーカスします。
当日のテーマ食材は、同社の「ムール貝」。
二枚貝の持つ環境修復作用に着目した、未来への責任あるシーフードです。
そして、このムール貝を、会場キッチンで美しい一皿に仕上げるのは、長屋英章氏。
Food design by HIDEAKI NAGAYAを立ち上げ数々の有名レストランをプロデュースする傍ら、
海の持続可能性を守る「クラフトフィッシュ」の活動にも参画するなど、環境問題や生き方・価値観の多様性を発信しています。
近藤氏と長屋氏の対談をお聞きいただき、今一度、 「海の豊かさを守る」ために私たちの食卓がどうあるべきか、未来へのアクションについて考えましょう。
開催日時
8/23(火) 18:30 〜20:00(開場 18:00)
出演者 ※順不同
◆パタゴニア日本支社
パタゴニア プロビジョンズ ディレクター 近藤勝宏
パタゴニアの食品事業「パタゴニア プロビジョンズ」の日本市場を立ち上げる。自身も自然に則した米作りや農業に挑戦し、より環境負荷の少ないライフスタイルを探求している。
◆株式会社BAKERU 執行役員 兼 エグゼクティブシェフ 長屋英章
2018「JAPANESE CUISINE TOP 5 CHEF IN HONG KONG」に選ばれる。“食の新しい価値をデザインする”をコンセプトに、国内外のレストランのプロデュースをしている。
第3回(終了しました)
<未来を支える陸上養殖>
サーモンの陸上養殖を題材に、水産資源を始めとする食料危機問題へのソリューションについて考えます。
SUSTABLE 第3回のテーマは、「未来を支える陸上養殖」。
未来に向けた水産資源の確保を理念に掲げ、2021年に福岡県で発足した「フィッシュファームみらい合同会社」の取り組みをご紹介します。
でも、資源の枯渇が叫ばれているのは、「海」に限ったことではありませんね。
会場にはSDGsメディア運営会社の「ハーチ株式会社」加藤氏をお迎えし、食料危機問題に関する基礎知識や、世界各国で取り組まれている食料危機へのソリューションについてお話し頂き、見識を深めます。
そして、今回会場キッチンで腕を振るうのは、神戸北野ホテル 総支配人・総料理長の山口浩氏。
丸の内シェフズクラブのメンバーでもあり、料理人界のサステナビリティ活動を牽引するトップシェフの山口氏が、フィッシュファームみらい合同会社の「みらいサーモン」を調理し、会場の皆様にご提供致します。
生産者、メディア、そしてシェフ。
様々な立場から未来の食を考える登壇者の声を聞き、
私たちの食生活を持続可能にするための、未来へのアクションを考えましょう。
開催日時
8/26(金) 18:30 〜20:00(開場 18:00)
出演者 ※順不同
◆フィッシュファームみらい合同会社 事業部長/
九州電力株式会社 土木建築本部海外イノベーションG 満畑祥樹
◆ニチモウ株式会社 海洋事業本部 養殖開発室 室長 戸川富喜
「食のよろこびをみらいへつなげる」ため、「みらいサーモン」の陸上養殖事業を企画・展開。IoTを活用した最先端の養殖方法で安定した養殖環境を実現し、未来に向けた水産資源の確保に取り組んでいる。
◆ハーチ株式会社 代表取締役 加藤佑
2015年にハーチ株式会社を創業。社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」をはじめ、サステナビリティ領域のデジタルメディアを多数運営している。
◆HYHE株式会社 代表取締役
神戸北野ホテル 総支配人・総料理長 山口浩
仏国より「農事功労賞シュバリエ勲章」叙勲「現代の名工」「黄綬褒章」受賞。R&C世界料理協議委員として日本のサステナビリティ活動のリーダー的存在として多方面で活躍。
第4回(終了しました)
<アグロフォレストリー>
森林の力を最大限に生かす農法“アグロフォレストリー”を題材に、経済活動と自然環境の共存について考えます。
SUSTABLE 第4回のテーマは「アグロフォレストリー」。
「アグロフォレストリー」とは、農業(Agriculture)と林業(Forestry)を組み合わせた言葉です。
森林を保全しながらその土地で農作物を栽培する農法で、環境に優しく、世界的に注目されています。
今回はマダガスカル産のアグロフォレストリーバニラの輸入・販売を手がける”Co・En Corporation”武末克久氏をお招きし、アグロフォレストリーの魅力を存分に語って頂きます。
主に熱帯地域で取り入れられている「アグロフォレストリー」ですが、日本ではどうなのでしょうか。
“農地所有適格法人 株式会社 苗目”の井上隆太郎氏は、千葉県鴨川でアグロフォレストリーを実践。
「少しでも日本の耕作放棄地をなくしたい」こんな想いを抱く井上氏の目指す、新しい農業のかたちをお話し頂きます。
さらに、会場の皆さんには、FARO(ファロ)シェフパティシエの加藤峰子氏が想いを込めた一皿を。
日本の自然を尊重し、地球環境などの課題にも目を向ける、加藤氏の理念についてもお伺いします。
かけがえのない美しい自然を守っていくために、私たちに何ができるか…。
人間の経済活動と自然環境の共存について考えを深めます。
開催日時
9/28(水) 18:30 〜20:00(開場 18:00)
出演者 ※順不同
◆合同会社Co・En Corporation 代表社員 武末克久
環境コンサルタントからバニラ商人に転身。1.高品質、2.アグロフォレストリー、3.生産者とのつながりにこだわったバニラ等をマダガスカルから輸入している。
◆農地所有適格法人 株式会社 苗目 代表取締役 井上隆太郎
2021年春に千葉県鴨川市に農地を取得し、「少しでも耕作放棄地をなくしたい、環境に優しい農場を作りたい」という思いを持ち、新しい農場の形・コミュニティ作りを提案している。
◆FARO シェフパティシエ 加藤峰子
名立たるミシュラン星獲得店にてペイストリーシェフを勤める。「ファロ」では日本の自然や和のハーブをリスペクトしたデザートを提案。自家製酵母など原材料からこだわり、メニュー開発に取り組む。
第5回(終了しました)
<サステナブルな日本ワイン>
企業と生産地とがパートナーシップで挑戦するワイン造りを題材に、気候変動問題や持続的な農業のありかたについて考えます。
「日本ワイン」と聞いてどんなワインを思い浮かべるでしょうか。
日本ワインとは、国産ブドウ100%を使用して国内製造されたワインのことで、原材料も製造場所も「日本」であることが条件です。
そんな日本ワインの魅力を発信し、世界的な評価を獲得しているのが、「登美の丘」など人気シリーズを擁するサントリー。
同社は2022年、日本ワインの新ブランド「SUNTORY FROM FARM」を始動するなど、常にチャレンジを続けています。
今回のSUSTABLEのテーマは、サントリーが考える「持続可能な日本ワインづくり」。
青森県弘前市とのパートナーシップに焦点を当て、企業と生産地とが連携して取り組む持続可能なワインづくりをご紹介します。
サントリーからは、これまで日本ワインの事業戦略に携わり、現在もライフワークとして日本の固有品種の活動に励み、ソムリエの資格も有する松尾英理子氏を、
弘前市からは、日本一のりんごの産地でありながら、更にワインぶどうの産地化を目指す、農林部りんご課課長の澁谷明伸氏をお招きし、
それぞれの立場から、世界トップクラスを目指すワインづくりと、サステナブルな観点からの日本ワインの可能性について熱く語って頂きます。
会場の皆様には、津軽産ぶどうから醸した白ワインとスパークリングワインの2種類をご試飲頂きます。
「丸ノ内ホテル フレンチレストラン pomme d’Adam(ポム・ダダン)」 総料理長 山口仁八郎氏が提案するマリアージュをお楽しみください。
気候変動に高齢化・・・どんな課題も、一人では解決できません。
未来を明るく切り開くパートナーシップの取り組みを皆さんにお届けします!
開催日時
10/7(金) 18:30 〜20:00(開場 18:00)
出演者 ※順不同
◆サントリーコーポレートビジネス株式会社 東日本支社 営業部長 松尾英理子
サントリー入社後、営業、RTDやワインの商品開発、人材育成業務を経て、前職では日本ワイン事業の戦略を担当。ライフワークは、お酒を通じて人の可能性を引き出すこと。ソムリエ、チーズプロフェッショナル。
◆弘前市役所 農林部 りんご課課長 澁谷明伸
2020年4月より現職。日本一のりんご産地として、様々なりんごの生産・販売の取組を展開するとともに、津軽産ワインぶどうの産地化に向けて挑戦中。
◆丸ノ内ホテル フレンチレストラン pomme d’Adam 総料理長 山口仁八郎
2004年に丸ノ内ホテル総料理長に就任。「瀬戸内国際芸術祭」豊島「島キッチン」を監修するほか、生産地とのリレーションを大切に、人々を繋ぐ活動に取り組んでいる。
第6回(オンライン参加のみ予約受付中)
<未利用魚の有効活用>
未利用魚の有効活用を題材に、海で生じるフードロス問題を学び、未来につなげる持続可能な漁業について考えます。
サステーブル最終回のテーマは「未利用魚」。
未利用魚とは、規格外のサイズであることなどを理由に一般の市場では価格が付かない魚のこと。
漁獲されたものの、そのまま廃棄される場合もあるのが実情です。
この未利用魚を廃棄せず、付加価値のある加工食品として市場に送り出しているのが、兵庫県但馬漁協。
これによって海のフードロス問題を解決するほか、漁業従事者の新たな収入源を確保しています。
今回は、但馬漁協から丸山和彦氏をお迎えし、未利用魚に関する取り組みのほか、水産業を取り巻く課題についてお話いただきます。
また、テーマ食材である未利用魚を調理し会場の皆様にご提供するのは、丸の内シェフズクラブのメンバーであり、 新丸の内ビルに店舗も構える「恵比寿 笹岡」の笹岡隆次氏。
これまで国内外の漁協を訪問してきた経験や、日々”魚”を手に取り捌く料理人の視点から、海洋国日本の和食文化、 そして水産業の未来についても語っていただきます。
開催日時
10/27(木) 18:30 〜20:00(開場 18:00)
出演者 ※順不同
◆但馬漁業協同組合 参与 丸山和彦
未利用魚を活用した商品開発や販促流通の専担部署「企画開発室」を立ち上げる等、「浜」の活性化・発展に向け取り組んでいる。
◆恵比寿 笹岡 主人 笹岡隆次
赤坂の料亭「長谷川」で料理人の世界に入る。赤坂「料亭 川崎」出身の吉原 綾二 氏に師事し、新橋「一楽」、三田「菱沼」で料理長として活躍。34歳でオーナーシェフとして「天現寺 笹岡」を、2007年には新丸ビルに「恵比寿 笹岡」をオープン。
<EAT&LEAD(イート アンド リード)とは>
生産者・消費者・レストランが共に手を携え、人々が心身共に健康になれる 社会づくりを目指し、2008 年より「食」に関する様々な活動を行ってきた「食育丸の内」プロジェクトが、より一層、「食」を通じてひとりひとりの本来的な 幸せと成長に向き合える場作りを“リード”し“伴走”をしていきたいという想い から、2021 年 6 月より「EAT&LEAD」として再始動。
活動の旗振り役でもある「丸の内シェフズクラブ」とも連携するなど、食従事者と消費者が垣根を越え、対話を通して食に向き合うことで、ひとりひとりが「幸せの価値基準」を構築するきっかけづくりを行う様々なワークショップ
やプログラムを展開していきます。