2026年度アライ交流会開催レポート

【開催レポート】第2回大丸有からつながる!ゆるっとアライ交流会~E&Jフェス!2026 プレナイトイベント~

9月29日(火)、大丸有エリアにて「第2回大丸有からつながる!ゆるっとアライ交流会~E&Jフェス!2026プレナイトイベント~」が開催されました。本イベントは、LGBTQ+をはじめとする多様な人々に寄り添う「アライ(ALLY)」の輪を、企業の枠をこえて広げることを目的に、大丸有SDGs ACT5実行委員会、出光興産株式会社、三菱マテリアル株式会社が連携して企画・運営されたものです。

第1部では、当事者や企業担当者のゲストによるトークディスカッションを実施。
第2部では参加者同士が交流を深める時間を設け、クイズや抽選なども踏まえ、前回に続き楽しみながら、企業の垣根を越えたつながりが生まれるあたたかな交流会となりました。

◼︎第1部 トークディスカッション

第一部では、「家族とアライ」をはじめ、職場や日常の中でのアライのあり方をテーマに、ゲストとトークディスカッションを行いました。
モデレーターは株式会社アカルク代表の堀川さんが務め、
ゲストには、
・株式会社資生堂 岡林薫さん
・クリエイターのJobuさん
・ドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジータさん
をお迎えしました。

テーマ①「普段はどのような活動や取り組みをされていますか?」では、まずゲストの皆さんから自己紹介や日々の活動についてお話しいただきました。
特に、岡林さんからは企業の取り組みとして、資生堂のサステナビリティ戦略や、LGBTQ+に関する取り組みとしてプライドイベントへの出展、トランスジェンダー女性・ノンバイナリーの方に向けたメイク情報の開発・一般公開などを実施していることをご紹介いただきました。

テーマ②「メディアで描かれるLGBTQ+の姿と、実際の日常や職場とのギャップ」では、それぞれの視点から率直にお話しいただきました。

ドリアンさんは、かつては笑いの対象として描かれることが多かったものの、年々リアリティのある姿に近づいてきていると語りました。一方で、取材では「どんな辛いことがあったか」を聞かれることが多いといい、制度面での課題はあるものの、日常は楽しく愛のある生活を送っていることも知ってほしいと伝えました。
Jobuさんは、ドラマなどでは個性の強さや苦しむ姿が強調されがちだと感じており、もっと自然に描いてほしいと話しました。会社員時代も自然体で過ごしていたといい、あえて伝えなくても、自身のあり方として周囲に伝わっていたそうです。
岡林さんは、世間の認識は進んできた一方で、職場ではまだ居場所を見つけられずにいる人も多いのではないかと指摘しました。それゆえに当事者が企業を選ぶ際にLGBTQ+への取り組みを重視することもあり、企業が取り組みを発信していくことが大切だというお話がありました。

テーマ③「家族へのカミングアウトとその反応、家族だからこそできるアライとしての関わり」では、それぞれの経験をお話しいただきました。

ドリアンさんは、父親が一番柔軟に受け止めてくれた当時のエピソードを振り返り、数年前の東京プライド出演時に寝坊した際に親が起こしてくれ、会場に向かう父親の車の助手席でメイクをしながら話したことを紹介してくれました。特別なことをするよりも、これまでと変わらず家族の一員として受け入れることが大切なのかもしれないと語りました。
Jobuさんは、番組への出演がカミングアウトのきっかけになったものの、それ以前から家族にパートナーを紹介しており、家族の様子は全く変わらなかったそうです。当事者にもさまざまな人がいるため、真剣に相談に乗るのがよい場合も、自然に受け止めるのがよい場合もあり、その人に合った関わり方が大切だと話しました。
岡林さんは、自身の経験をもとに、家族からの理解や肯定が当事者の安心感や自己肯定感につながること、その重要性について語りました。

テーマ④「当事者が安心して過ごせる向き合い方や、職場・組織に求められる環境とは?」では、企業の取り組みがもたらす効果や、働きやすい職場のあり方について議論しました。

資生堂の岡林さんは、店頭に足を運ぶことにハードルを感じる方とも、プライドイベントの場で出会い、美の探求に寄り添えることが取り組みの効果の一つだと紹介しました。
Jobuさんは、同僚から恋愛について聞かれた際にうまく答えられず、パフォーマンスに影響したこともあったと振り返りました。番組出演を機に職場に知られることへの不安もあったものの、周囲はあたたかくサポートしてくれたそうです。
ドリアンさんは、セクシュアリティ以前に人は一人ひとり違うということを認識していれば、もっとフラットに話し合えるのではないかと語りました。

また「風通しのよい職場」について、岡林さんはアライグッズなどによるアライの可視化を、Jobuさんは笑顔や話し方といった人としての姿勢を、ドリアンさんはトップが耳を傾ける姿勢の大切さを挙げました。

テーマ⑤最後は、会場にいる皆さんに向けて、「アライとして明日からできる一歩」では、アライとしてできることについてお話しいただきました。

岡林さんは、当事者を意識した発言をすることや、職場で否定的な意見を耳にした際に「それは違うのではないか」と言えることが、アライによる空気づくりにつながると語りました。また、アライコミュニティをつくる上では、LGBTQ+に限らず多様性に関する取り組みを継続していくことが大切だと伝えました。
Jobuさんは、この場に集まった皆さんの存在が、すでに当事者の助けになっていると話し、「応援している」と言ってもらえるだけで救われると伝えました。身構える必要はなく、あくまで人として自然体で関わってほしいと一貫したメッセージを語りました。
ドリアンさんは、社内で取り組みを進めるなかで「面倒だ」と言われることもあるかもしれないが、結束して空気をつくり、ともによい世界にしていきたいとエールを送りました。

◼︎第2部 ゆるっと交流会

交流会では、軽食・ドリンクなどを囲みながら、参加者同士の親睦を深めました。協賛企業6社のご協力のもと、クイズコーナーや抽選会を実施しました。クイズコーナーでは登壇者にまつわる問題が出題され、参加者同士で交流しながら楽しむ様子が見られました。抽選会も大いに盛り上がり、会場は終始笑顔と歓声に包まれました。

第2回を迎えた本交流会で生まれた対話を一過性のものに留めず、今後も継続的に開催していくことで、大丸有エリアから企業横断のD&I推進をさらに広げていきたいと考えています。

今後も活動の輪を広げ、より多くの企業やアライの方がつながり交流できる場を作っていきたいと思います。 引き続き、本取り組みにご関心をお持ちの企業の皆さまのご参加をお待ちしております。