皇居外苑濠における水辺環境改善および生態系の再生を目的に、2018年5月より三菱地所は民間企業として初めて、皇居のお濠由来の希少な水草や生きものなどの保全を行う活動を始めました。
2019年度は、夏になると皇居外苑濠に大量に繁茂するヒシ(菱)が生態系に良し悪し双方の影響を与えることに着目し、専門家指導のもと、ヒシの部分的な除去を行いました。除去したヒシは廃棄せず、三菱地所の都市と地域のサーキュレーションプログラムの連携先である八ヶ岳地域に運び、堆肥に混ぜ込み資源循環の取り組みを行いました。
さらに、東京都レッドリストにおいて絶滅種と記録されている「ミゾハコベ」の復元に成功しました。今後も皇居外苑の貴重な生態系の対外的発信やエコロジカルネットワークの重要性の啓発に努めてまいります。
都内で絶滅したと言われる「ミゾハコベ」の復元に成功
協力先
- 環境省
- 公益財団法人日本自然保護協会
- 千葉県立中央博物館
- 国立環境研究所気候変動適応センター(西廣 淳室長)