【対象者限定オンラインセミナー】気候変動に挑む農業を知る~リジェネラティブ・オーガニック と ソーラーシェアリング~

※本セミナーは、ご参加対象を食関連の事業従事者に限定させていただいております。一般の方はお申込みいただけませんのでご了承ください。

今、世界中で排出されている温室効果ガス(CO2換算)の約1/4が、農業などの土地利用から排出されています。
このように、環境の負荷となることもあったこれまでの農業。
これからは、気候変動への適応や緩和に役立ち、生物多様性を保全し、地域コミュニティを育む、サステナブルな農業への変革が求められています。

パタゴニアが推進する環境再生農業(リジェネラティブ・オーガニック ※1)という考え方。
日本においても普及が進む環境と地域社会の再生を両立する農業を目指すソーラーシェアリングの取組み。
土壌を含む環境と農業にまつわる学識的な見地からの講演とパネルディスカッション。

今回のオンラインセミナーは、食と農業に関連する業界で働く方、学んでいる方を対象に、一般公開のセミナーよりも、より深い話題を提供します。

異なるバックグラウンドを持つ4名のパネリストにご登壇頂き、それぞれの専門分野紹介とディスカッションを通じて、明日からの食と農業のヒントを提供します。

※1 リジェネラティブ・オーガニックとは

リジェネラティブ・オーガニックは、経年的に大気中の二酸化炭素を土壌中に有機物として貯め込み、土壌を豊かにすることで、気候変動への適応と緩和を同時に実現します。自然に則して土壌の健全化を図ることで、農業従事者や牧場に長期的な経営安定をもたらし、レジリエンスのある生態系と地域社会を築くことができます。結果的に世界中の何十億もの人々に食と衣類を提供するという役割を果たしながら、地球と人間の健康の維持に貢献できる最善のあり方となります。必要なものを生産し、それと同時に土壌を健全化することによって、温暖化の原因である大気中の二酸化炭素を土壌中に隔離できるのです。

登壇者

パタゴニア日本支社 環境社会部 リジェネラティブ・オーガニック・リサーチ担当 木村 純平 氏
福島大学 食農学類教授 金子 信博 氏 ※2 
茨城大学農学部附属国際フィールド農学センター 教授/センター長 小松﨑 将一 氏 ※3
市民エネルギーちば株式会社代表取締役 / (株)TERRA 代表取締役 東 光弘 氏 ※4

※2 福島大学食農学類 金子信博教授
専門は土壌生態学。現在は日本有機農業学会の副会長、日本土壌動物学会の会長を務める。土壌動物や土壌微生物が本来担っている生態学的に重要な働きに注目し、森林や農地の土壌と植物の関係を長年研究。土壌の健康を維持するためには土を耕さず、植物が生えている状態がよいため、日本の「不耕起草生栽培」を対象とした研究に取り組んでいる。土壌の生物多様性を保全することは、私たちが大切にしたい土壌そのものの機能を高めるために必要なことであり、すべての農業関係者にとって重要なテーマ。そのため、各地に試験地をつくりながら、土壌を保全する農法の実証研究を行っている。

※3 茨城大学農学部附属国際フィールド農学センター 小松﨑将一教授
専門は農生態システム学。大学農場の教授であり、現在は日本有機農業学会の幹事を務める。耕うん方法とカバークロップの種類を組み合わせた日本唯一の長期試験を行なっており、土壌への炭素貯留や耕地内の物質循環、生物性の差異や収量などを調査。カバークロップによる土壌への有機物供給や耕うん作業にともなう農地からの温室効果ガスの排出量を総合的に評価することで、環境を保全しながら生産する新しい農業のあり方を探究し続けている。自身で大学農場を実際に管理しながら、環境保全に資する農法や有機栽培体系の確立に向けて実践的研究を行っている。

※4 市民エネルギーちば株式会社代表取締役 / (株)TERRA 代表取締役 東 光弘 氏
20年ほど有機農産物・エコ雑貨の流通を通じて環境問題の普及に取組み、2011年より自然エネルギー普及活動に専念。現在は、ソーラーシェアリングを活用しての自社発電所事業(約2.7MW)および、ソーラーシェアリングに特化したEPC事業、ソーラーシェアリング専用部品開発、講演活動、各種環境イベントのプロデュースを務める。2021年5月、国内外向けに環境負荷が最小のソーラーシェアリングシステムを普及・構築するための新会社『(株)TERRA』設立。2015年4月より市民エネルギーちば合同会社の事務所を千葉県匝瑳市に移転したことに伴い、当地へ移住しソーラーシェアリングと循環型農業の融合による地域再生に取り組む。 

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